なんとかかんとか

しばらく前に、プロバイダの乗り換えに伴いV6プラスの契約を行いましたが、その際に使用していたルーターは非対応だったのでAtermのWG1200HS3に買い替えました。
で、その時からたまにWebページを開くとタイムアウトを起こすように。
PC側の設定を色々いじっても根本的な解決に至らず、そもそもPCじゃなくてもAndroidでソシャゲやってる時もロードに失敗する事もあるので、回線の問題かルータの問題なのかなぁ、と。

そんなわけでルータを変えたいなぁと思うように。何しろV6プラス対応でとにかく安いの!で選んだだけだからなー。で、どんな製品があるのかなと調べてみるもどれもこれも無線LAN機能がいかに優れているかの説明ばかりで、肝心のルータ自体の機能に触れられている事がほぼ無くて地獄。4コアCPU搭載!って言われても何の参考にもならないヨ。もういっそのことYAMAHAのルータにしちゃうか……でもお高いしなぁ、など妄言を吐いていたところでAT-AR1050Vなる製品を発見。法人向け製品で2万円ちょいとなかなかお安め。個人向けではないので設定がかなり面倒そうではあるものの、JPNEのサイトで対応ルータとして設定方法についてのリンクも張っているので、まぁなんとかなるかな…駄目でも2万ちょいなら諦めも付くかと思って購入を決定。購入後、改めて調べて見ると、メーカー以外に設定について解説しているようなサイトがほぼ無くて失敗したかなぁとドキドキしていたのは内緒。

そんな訳で到着した製品を開封。設定用のシリアルケーブルは別売りのはずですが、なぜか同梱されていました(RJ45=RS-232メス)。サービス?まぁ今どきシリアルポートを持ったPCなんて皆無ですが。この手の法人向けルータでは、PCとシリアル接続して設定するってのが常道らしいのですが、無くても設定が出来ると聞いていたので変換ケーブルも含め用意はせず。駄目ならその時に買えばいいじゃない。

とりあえずACアダプタのみを繋げて電源投入、しばらくしたら、IPを192.168.1.2に固定したノートPCをLANケーブルで接続。メーカーサイトではWebGUIが使える(ただし初期ロットはその限りではない)とあったので、ブラウザで192.168.1.1を開いてみたところ英語でGUIは入っていない的なメッセージが出て失敗。仕方がないのでTeraterm Portableで192.168.1.1にアクセスすると、無事ログインが出来ました。

で、まずはGUIが使えるように必要なファイルをインストールをしてみようと思ったがここで躓く。
必要なファイルはメーカーサイトから製品のシリアルを入れる必要があるのですが、これが何度やってもエラーが出る。入力間違えなのか、見ている文字列の一部だけがシリアルなのか、とかあれこれ試行錯誤しましたがどうやっても撥ねられてしまい悩むこと十数分。ブラウザをVivaldiからChromeに変えたらダウンロードできました…勘弁してくれ。

ともかくダウンロードして解凍したファームウェアGUIファイルをコピーしたUSBメモリをルータに挿し、Teratermからcopyコマンドを実行……するとそんなコマンドは無いと怒られる。これまた十数分悩んで、enable コマンドで特権EXECモードに入ってから操作しないといけないことに気づく。単純にログインユーザーの権限レベルで実行できるコマンドが違うんじゃないのかよ。そんな愚痴をこぼしつつ、ファイルをルータにコピーした後 configure terminal でグローバルコンフィグモードに入り service http でWebGUI機能を有効に。ブラウザから開いてみると……やっぱりエラーが出る。
これはファームウェアが古くてコピーしたGUIファイルが対応していなかった事が原因のようで、boot system flash:/AR1050V-5.5.0-1.1.rel でコピーした新しいファームウェアを指定して再起動したところ、無事WebGUIが利用できるようになりました。なお、その際に参考にしたサイトの情報に従い、boot system backup コマンドで元々のファームウェアをバックアップとして指定し、show boot コマンドで設定が反映されているかを確認しました。

これでWebGUIも使えるようになったので、早速ネットの接続をGUIからやってみようとしましたが、なぜか設定が保存できないとのエラーが。
これは早々に諦めて、設定例集#69の内容をTeratermから直接手打ちで設定することにしました。一応各種設定がどういう意味を持つかを確認しながら進めてみたいと思っていたので。まぁ目を通しても8割方は理解できないんですけどね。
基本は設定例の内容を丸コピーですが、元々の環境ではDHCPを使わずルータに繋げている機器はすべてIPを手動で設定していたのでLAN側ネットワークのDHCP設定は行わず、vlan1のIPは192.168.0.1で置き換え。打ち終わったら copy running-config startup-config で設定内容を保存して再起動をかけてみると……ちゃんとネットに繋がるではないですか。やったね!
後は clock timezone JST plus 9 でタイムゾーンの指定、ntp server ntp.nict.jp でNTPサーバの指定を行い時刻同期ができるよう設定。

続いて、取り外していたWG1200HS3をブリッジモードに切り替えて、WG1200HS3のWANポートとAR1050VのLANポートをLANケーブルで接続。これだけで無線LANはそのまま利用ができました。ただ、ネットワーク分離機能はどうも働かないみたい。家族にWifi使わせているんで分離機能は便利だったんだけどな。この辺は後々対策を考える必要がありそう。

通常のネット接続と、無線機器の接続は成功したので残るはポート開放の設定なのですが、これにドンハマり。設定例集#2を参考に、WebGUIからアプリケーション定義で宛先ポートを指定、NATで送信元エンティティーや変換後エンティティーを設定するも、何故か設定したNATでアプリケーションがないとエラーが出てしまう。CLIから作ってみても駄目で、なぜ作成されているアプリケーションが認識されないのかがどうやってもわからない。あれやこれや試してみて、アプリケーション定義についてはプロトコルTCP、送信元ポートを1024-65535の範囲指定、宛先ポートを開放するポートとして設定。NATの方は送信元エンティティーipv4-internetとゾーンのみ指定、変換後エンティティーをホストまで指定して設定。そのうえでリブートを掛けてみたら上手く行きました。リブートは不要な気もするんだけど、おんなじように設定を作ったはずなのに最初上手く行かなかったんだよな。でもその後もう一つポート開放の設定を作った際はリブートしなくても設定反映したし…何が悪かったんだろうか。