竜馬がゆく7・8

第二次長州征討の停戦から船中でまとめた新政府の方針を語る船中八策までを描いた7巻と、大政奉還から坂本竜馬の暗殺で幕を閉じる8巻。
日本の志士がLawとChaosの真っ二つに分かれて血風吹き荒れる中、おそらくただ一人経済の力に着目して刀ではなく船で倒幕に参加したその信じられない独創性。周りが皆善人なら自分一人は悪になれ、と言う言葉に行動原理が全て表されていると思いますな。今となってはここまでの事を成せる人間は出ないだろうなぁ。良かれ悪しかれChaosサイドの人間はとことん異端として扱われるし。
に、してもだ。大政奉還が実現してすぐに暗殺に会い幕を閉じるってのはお話として出来すぎの感が…ドラマチックすぎるよ。この後、薩長が台頭し陸海軍を牛耳って軍国主義へと繋がることを思うとますますその思いが強くなりますよ。
そう言えばHBC制作の『龍馬の黒幕』、まだ見てないな。小説を全部読み終わってから見ようと撮っておいたのだが。