竜馬がゆく4

神戸海軍操練所設立から新選組藤堂平助との邂逅、八月十八日の政変に念願の軍艦入手、武市半平太の処刑に長州藩の外国船への砲撃と、めまぐるしく出来事が起こる一冊。外国の動向が話に絡んできて、当時に外国がどう日本を見ていたかの余談が意外と面白い。おそらく今の日本人の想像以上に侍と日本刀を恐れていたのではないかしら。アジア人を見下しており、長州藩と戦ったフランス艦隊が陸戦でもって打ち破ってなお日本人を畏怖したというのは、当時の攘夷主義がいかに狂信的だったかと言うことなのかね。