悩む

愛蔵版機動警察パトレイバーを購入。 本当は、いいお値段という事もあり購入しようか迷っていたのですが、図書カードが手元にあったのでとりあえず購入。サイズが大きくて読みやすいのは良い。が、巻末のお蔵出しの資料はもっとボリュームが有るもんと思って…

The Book

聖書…ではなくジョジョ4部ノベライズの方。本当は購入するつもりは無かったのだが、装丁を見て気付いたら買っていました。装丁って大事ですな。中身は中々面白かったけど、残念なのは視点が明里・琢馬・仗助に散らばってしまい座りが悪かった所。明里視点は…

池波作品/人類は衰退しました

ここしばらくは古本屋の100円コーナーで鬼平犯科帳・剣客商売・藤枝梅安を買いあさっていました。実に人間くさい登場人物達が魅力的ですな。短編が多くて通勤の合間に読みやすいのも個人的にはありがたかったですが。そんな買いこんだ本を読み漁って一段落し…

皇国の守護者

初めの出会いはコミックス版。表紙に惹かれて1巻を買い、あまりに格好良い内容に既刊を全て購入。UJでこんな粋な漫画をやっているなんて知りませんでしたよ。んで、単行本の4巻を読んで我慢できなくなり、原作本を読み耽っていました。おかげでゲームがま…

だれも猫には気付かない

舞台は中世、亡くなった摂政は若き領主の為賢い猫を残していった。こう書くとバリバリのファンタジーを連想するが、魔法だのドラゴンだのは一切出てこないし、猫が喋ったりしない。内容は、領主が隣国の王の姪と結婚し、その為に野心溢れる隣国の王妃に命を…

アラビアの夜の種族

最近本を読む時間を取れなかったが、何とか読了。Wizardryを下敷きにしているとの事で手を出したが、あんまりそんな印象は受けなかったな。ネットでの評価はかなり高いけど自分にはイマイチだった。

近藤勇白書

司馬遼太郎の書いた幕末ものが図書館で見当たらないので、少し悩んだ結果池波正太郎の書いた幕末ものにシフト。なんか沖田総司がただの小僧のような描かれ方をしているのがちょっとアレ。まぁ一般的な沖田像ってかなり脚色の影響が強いそうだから実際のとこ…

世に棲む日日3・4

高杉晋作が狂走し、病に倒れるまでを描いた3・4巻。苛烈な攘夷主義者が開国主義に転じ、国家を強くするためには他国に侵略を受けねばならぬと信じ、さらには藩が佐幕主義者に牛耳られるとクーデターを起こす、とまさに疾風迅雷。享年28歳なんだよなぁ…信…

世に棲む日日1・2

吉田松陰の一生と、彼の遺志を(それなりに)受け継いだ高杉晋作の物語。吉田松陰と言えば幕末の思想家で歴史上の偉人なんだけど…。なんだけど、この本を読んでの感想はちと尊敬に値する人物と自分は思えないな、と。人物として好感が持てるかはさておき、『英…

花神(上中下)

村医者がオランダ語の翻訳者として宇和島・幕府・長州に雇われ、さらにはその兵練教練本の翻訳で得られた知識から軍隊指揮を任されると言う数奇極まりない運命の中に生きた大村益次郎こと村田蔵六の生涯を描いた長編小説。 あらすじだけ書き出すといかにも波…

俄 −浪華遊侠伝−

『アームストロング砲』の短編、侠客万助珍談の長編作。無茶な方法で名を売り、幕末動乱期に侍に仕立て上げられて持ち出しで大阪の治安維持に努めた侠客の物語。維新から一歩引いた立場にある町民達のの暮らし振りや思想がどういう物かが物語の端々に描かれ…

真説宮本武蔵

江戸に生きた剣客達を描いた短編集。一般に美化されがちな宮本武蔵を別の切り口から見つめた表題作『真説宮本武蔵』や、幕末三大道場の一つである北進一刀流開祖が自分の道を確信するに至るまでを描いた『千葉周作』がお勧め。士官の為に虚実取り混ぜて名を…

アームストロング砲

幕末の有名無名を主人公にした短編集。暴発した正義感が招いた悲劇『倉敷の若旦那』、激動期に上手に立ち回り富を築いた侠客の物語『侠客万助珍談』辺りがお勧め。

酔って候

幕末の賢候達の物語。幕末という激動期に生まれた大藩の藩主達の生き方と役割が描かれています。賢候と讃えられながらも維新のために奔走したのは大半が下級藩士であり、貴族故の鈍感さのせいで御輿として担がれただけで終わった悲喜劇と言えるでしょうか。

人斬り以蔵

江戸時代を舞台にした短編集。幕末の話以外も含まれていたのがちょっと残念。『幕末』とは違い連作ではないのだが、報われない人の話を集めた感がある。個人的なお勧めは『おお、大砲』。大砲を通して江戸末期の空虚さ・かつて有為だったものの没落を簡潔に…

幕末

十二の暗殺事件を描いた短編集。作者司馬遼太郎曰く、『桜田門外の変以外に、歴史に寄与した暗殺事件はなかった』。その理由がこの本を読むと良くわかる。とは言ってもそう言う考えの持ち主が書いた"小説"だから当然だが。 どの事件でも、名を上げたいという…

最後の将軍

幕末を将軍慶喜サイドから語った物語。幕府からは水戸出身と嫌悪され、勤王志士からは過剰な期待を抱かれた孤独な人物。彼が天才で無ければ誤解で済んだのだろうが、事実天才だったのはある意味不幸だっただろうか。大局が見えすぎて周りとどうしても温度差…

竜馬がゆく7・8

第二次長州征討の停戦から船中でまとめた新政府の方針を語る船中八策までを描いた7巻と、大政奉還から坂本竜馬の暗殺で幕を閉じる8巻。 日本の志士がLawとChaosの真っ二つに分かれて血風吹き荒れる中、おそらくただ一人経済の力に着目して刀ではなく船で倒…

竜馬がゆく6

薩長同盟〜第二次長州征伐・小倉城攻略戦まで。幕末の一大事件である薩長同盟だが、思った以上に小規模だったのね。幕府の目が光る中での秘密同盟なのだから当然な事ではあるのだが。さらに同盟をまとめたその夜に役人に踏み込まれ、傷の療養のついでに薩摩…

竜馬がゆく5

池田屋事件から山場の一つ、西郷隆盛との出会い辺りまで。まぁ実質内容の大半は長州の動静を描いた物ではあるが、禁門の変に第一次長州征伐と続けて長州が中心の大事が起こっているからなぁ。純粋に読み物としては面白いけど、小説としてはちと読みづらいの…

ペット・セマタリー

映画化もされている(題名は『ペット・セ"メ"タリー』)有名な作品だけど、見たことどころかあらすじも全く知らず。ペット用の墓地から次々と埋められた死体が這い出して人々を襲う、なんて話かと思ったら全然違いました。埋葬した者が黄泉返るという先住民の…

竜馬がゆく4

神戸海軍操練所設立から新選組藤堂平助との邂逅、八月十八日の政変に念願の軍艦入手、武市半平太の処刑に長州藩の外国船への砲撃と、めまぐるしく出来事が起こる一冊。外国の動向が話に絡んできて、当時に外国がどう日本を見ていたかの余談が意外と面白い。…

竜馬がゆく3

脱藩から勝海舟との出会い、海軍学校設立のために奔走するまでを描いた3巻。歴史的事件である寺田屋騒動、生麦事件が起きいよいよきな臭くなってゆく日本。そんな中、幕臣の勝海舟と縁が出来弟子入りしてしまう。佐幕派と倒幕派の変わり者同士が師弟の関係…

竜馬がゆく2

土佐帰国から学問を学び、脱藩するまで。勤王派武士との出会い、土佐郷士の結束、長州訪問、吉田東洋暗殺と、いよいよ時代が動いてきた辺りを描いた一冊。続きが早く読みたくて仕方がないなんて本を手に取ったのは久しぶりだなぁ。

竜馬がゆく1

明治維新繋がりと言うことで、燃えよ剣からの流れで選択。読んでみて燃えよ剣に感じていた物足りなさの理由が分かりました。この時代の人間・出来事を描くの上下巻じゃ全然足りぬわ。 で、この巻は江戸に剣術を学びに来てから鏡心明智流主催の試合が行われる…

幕末新選組

沖田以上の剣の腕前とも評された永倉新八を主人公にした一冊。隊士の人気は近藤・土方・沖田の三人が高く、永倉を主人公に据えて本を書くというのは珍しいかも。芹沢や伊藤との一件も一歩引いた感じで描かれていてなかなか面白かった。

燃えよ剣 下巻

てっきり鳥羽伏見での敗走で終わるものかと思っていたが、実質主人公は土方歳三と言うことで、箱館戦争での戦死まで書かれています。かつては新選組と言えば近藤勇の人気が突出していたが、この本のおかげで他の隊士達の人気が上がったなんて話を聞いたこと…

燃えよ剣 上巻

図書館に行ったら置いてあったので借りてきた。新選組関係の本を読めば読むほど新選組が嫌いなってあら不思議。初めは一途な剣客集団という印象だったけど、実際にはヤクザと変わらんじゃないか。そりゃ未だに京じゃ蛇蝎の如く嫌われているわけだわ。それで…

図解雑学 近藤勇/土方歳三/沖田総司と新選組隊士(ナツメ社)

新選組に興味が出たので燃えよ剣でも借りようと思ったが、近所の図書館に置いていない。代わりに竜馬が行くでも借りようかと考えたが、館内をぶらついていると新選組がらみの解説本があったので結局こちらを借りることに。 それなりに読める本ではあったが、…

新選組血風録 新装版

司馬遼太郎の本は初めて読んだけど、短編集と言うこともあるのか思ったよりずっと読みやすい。これで巻末に地図や人物帳でもあればより深く読めたんだけどね、やはり大半の読者はすでに知っている人という事かしら。これの前に時系列に沿って書かれた作品を…